お笑い赤坂亭
岡山県赤磐市の「お笑い赤坂亭」に行ってきた。
今から10年前、
当時の「赤坂町(現在は合併により赤磐市に編入)」が
全国初の「公営寄席」として
真打の雷門喜助師匠を招いて作った
知る人ぞ知る「笑いの桃源郷」だ。
合併後も赤磐市が継続して運営してくれている。
喜助師匠に加えて大阪から若手落語家を招き、
月に1回ではあるが、上方落語と江戸落語を堪能させてくれる。
岡山市からクルマを1時間走らせて
またまたこの「桃源郷」を訪れた。
開演時間の午後7時が近づくと、
市街地から離れた真っ暗闇のこの地に、続々と人が集まってくる。
今日の出し物は桂都丸師匠のお弟子さん・桂さん都さんの「みかん屋」と
喜助師匠の「佃祭り」だった。
「みかん屋」はいつまでたっても職につかない男を見かねた
甚兵衛さんが、男にみかんの商いをさせようという上方落語。
元値が1円のみかんを男の持たせ、
売値は「上を見ろ(利益を載せろ)」とアドバイス。
ところが頭の悪いこの男、せっかくついた客に
元値の1円でみかん売ってしまう。
天井(上)を眺めながら・・・。
江戸落語にも同じような「かぼちゃ屋」という噺があるのだが、
その噺を知っているだけに上方落語ならではのフレーバーを
満喫する事ができた。
後で知ったのだが、桂さん都さんは広島の出身らしい。
広島の大学に行っていた頃、
落研メンバーと付き合いがあったので、親近感が沸いてきた。
喜助師匠の「佃祭り」は昔の習慣を知らないと
落ちが判らない古典の名作だ。
枕(本題の前に述べる導入部)の部分で
この風習をさり気なく解説しておいてくれた。
おかげで現代人には難解なはずの作品も、
見事に落ちが決まった。これぞまさに名人芸だ。
やっぱり、プロは凄い。
こんな山の中に「プロの技」に触れる場所がある。
感謝せずにはいられない。
さあ、明日は「プロ野球選手の技」に触れる番だ。
そして来週は「道の駅巡り・島根編ファイナル」。
秋は何をするにもいい季節だ。
活発に動いておいて損はないな。
ということでこのブログも何とか半年もちましたとさ。
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