日本一のクリスマス男8
フィル・スペクターのクリスマス・アルバム。
フィル・スペクターってヒトは歌い手さんじゃなくて
プロデューサーとして有名なヒト。
だから歌っているのはスペクター作品を歌っているミュージシャン達。
最近では小室だのつんくだの、プロデューサーに脚光が当っているけど、
1960年代、プロデューサーの仕事を世に知らしめたヒトだ。
「音の壁」と呼ばれる分厚い音がスペクター・サウンドの真髄で
各楽器を大勢に同時演奏させたうえ、
更にそれを多重録音して、エコーを加えて分厚い音の壁を作っていたらしい。
かの大滝師匠が師と仰いでいるし、
佐野元春は「SOMEDAY」で、
ブルース・スプリングス・ティーンは「Hungry Heart」で
スペクター・サウンドの再現を試みている。
このアルバムも分厚い音の壁が
クリスマス・ソングをより重厚に聞かせてくれている。
代表曲の「BABY PLEASE COME HOME」は
確か映画「グレムリン」の冒頭でも使われていた。
「ロサンゼルスの雪景色」というありえない風景のBGMとして流されていたから
印象に残ってるってヒトがいるかも・・・。
また最近ではマライヤ・キャリーの「恋人達のクリスマス」の中に
このアルバムで使われている手法がたくさん取り入れられていた。
このアルバムもクリスマスには欠かせない名盤になってるなぁ・・・。
1963年の作品なんだけど。
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