ｔｅａー茶ネタだよ人生は

去年、郵政民営化法案が話題になっていた頃
反対票の論客としてテレビで熱く語っていた参議院議員がいた。
自民党伊吹派の柏村武昭議員だ。

柏村武昭さん・・・
広島では一時代を築いた人気アナウンサーだが、
テレビ番組「お笑い漫画道場」の司会者として
覚えている人のほうが多いかも知れない。

この柏村武昭さん、1970年代から80年代にかけて
「サテライトNo.1」という伝説の番組を担当していた。



毎週日曜日の夕方に、広島の家電品店のサテライトスタジオから
放送されていたこの生番組は、
柏村さんの話術と、リスナーからのお笑いネタの面白さに
やがて中国・四国・九州の広範囲でネットされる人気番組となる。

この全国でも珍しい地方発の広域ネット生番組は
中高生時代のおいらの活躍の場だった。
10代の持つ無尽蔵のパワーを葉書きにぶつけていたのだ。
採用された作品の中で面白かったものは
翌日の広島のローカル夕刊紙にも掲載される。
この番組のおかげで、
新聞の方にもよく載せてもらったなー。

頑張っていると「ドラマ」もついてくる。

鳥取県の出身である弟のヨメが
中学生の頃にこの番組をよく聞いていたそうで、
当時常連リスナーだったおいらのことを覚えてくれていた。

また、この番組に出演していた斉藤満喜子って女の子は
のちに「おニャン子クラブ」入りする。
そう、「うしろ髪ひかれ隊」のあの子だ。
リスナー仲間の中からも「田布施の松村くん」こと松村邦洋さんが
芸能界入り（松村さんとは他の番組でもリスナー仲間だった）と、
サプライズが続いた。

やがておいらもこの番組が作られていた広島市の住人になるんだけど
この番組の歴代アシスタントの中で最も任期が長かった
歌手・林竹洋子さんが
おいらが務めていたバイト先の常連客となったのにもびっくり。

でも一番驚いたのは、その後　林竹洋子さんが
「柏村議員夫人」としてテレビに出たのを見たときだなぁ・・・。

ラジオにはたくさんの「人」が関わっているけれど、
同じ番組に楽しみを共有していた「人」の間に
思いがけないドラマが生まれる。

そんなラジオの素晴らしさを実感させてくれた番組でした。



写真はこの番組の10周年記念として制作・発売されたレコード
ジャケットに描かれているのはもちろん柏村さんと林竹さん