ｔｅａー茶ネタだよ人生は

今から30年前の、中学生の時のハナシ。

おいらの中学では「科学」の授業は「理科室」で行っていた。
ある日、おいらの机を見ているとかわいらしい女の子の文字で

「誰か、”ふきのとう”が好きな人、いませんかぁ？」

って書かれてあった。
同じ席を使っている別のクラスの女の子が書いたものだ。

「ふきのとう」とは当時活躍していた叙情派フォーク・デュオで
「NSP」などと共にフォーク･ブームの末期に輝きを放っていた。

おいらはその書き込みの下に

「知ってる！新曲の”流星ワルツ”、いいよね」

と書いておいたのだが・・・

次の科学の授業の時に再び机の上を見てみると、さらにその下に

「嬉しい！うちの学校にあなたのような人がいるなんて・・・
今度ぜひ会ってゆっくり”ふきのとう”について語りましょう」

と書いてあったのだ。

思春期のおいらは「席替え」が行われるまで
彼女と「机の上のチャット」を満喫したのだが、
残念ながら実際に会って「ふきのとう」を語り合うことはなかった。

それが良かったのか悪かったのかはわからないけれど、
おいらの中で彼女は「美少女」のイメージのままだ。
今でも「ふきのとう」を聞いてたりするのかな。