2007年06月09日
格好いい勝ちじゃないけれど・・・
岡山では閃光と共に雷鳴が鳴り響き、
大分では3日連続となる地震が襲っていた。
その時、甲子園球場でも「事件」が起こっていた。
オリックスの平野投手に完璧に封じ込まれていたタイガースが
8回裏、先頭バッター・今岡選手のヒットでようやくチャンスを掴んだ。
ところが、続く鳥谷選手のバントが小フライとなり、
捕球に行ったオリックス・日高捕手が鳥谷選手に接触し、転倒。
故意でなかったにも拘らず、守備妨害でアウトの宣告を受けてしまう。
この判定に温厚な岡田監督が珍しくエキサイト。
とうとう「退場」を宣告されてしまう・・・。
おいらはこの試合の前、ちょうど
「6月に大リーグで退場が増える理由」というコラムを読んでいた。
毎年6月になると「勝ち組」と「負け組」がくっきりと分かれる。
「負け組」になりそうなチームの監督は
その座に定着しないための「カンフル剤」として
自らの闘争心を敢えて選手に見せているのだそうだ。
激しい抗議を良しと思っている訳ではないが・・・
今夜の岡田選手の退場劇は、まさにその「カンフル剤」となった。
グラウンドを去る監督に「オカダ」コールが起こり、
このところ元気のなかった甲子園が久々にひとつとなっていた。
そして続く9回、タイガースは林選手の2塁打と
3つのフォアボール、1つのデッドボールで1点のビハインドをひっくり返してしまう。
フォアボールで同点、デッドボールでサヨナラ、という勝ち方は
確かに格好いい勝ち方じゃない。
でも、確かなのは
「何としてでも勝ちたかった」というキモチがはっきりと見えていたこと。
そして、その結果は「格好いい負け」よりも遥かに価値があるということ。
この「格好良くない勝ち」のおかげで
タイガースは3位に浮上した。
希望の芽が少しだけ顔を覗かせてくれたようだ。
この試合がいい「きっかけ」になりますように・・・。
Posted by ありんくりん at 00:24│Comments(0)
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